レスになるには理由(わけ)がある!
ベストセラー『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』著者の宋美玄さん(産婦人科医)による解説コラムを各章末に収録。
巻末には、女性向けAVの人気男優、一徹さんとの対談アリ。
「好き」なだけじゃ、ダメなことがあるーー“痛み”や“自虐”をのりこえて性を悦び、また、愉しめる人生をつかむために。結婚当初から夫とのセックスが苦痛で悩んでいた「私」が、ブログに書き綴った実話をもとに再構成した実録エッセイ。
大学時代からの付き合いで結婚した彼のことは、心から愛していた。だからこそ、セックスだけがうまくいかない現実を、どう受け止めていいのかわからなかった ……。その後、長い間、夫の性的な要求に応えられない自分を責め、うつ病や摂食障害を患った「私」を回復に導いたのも、やはりセックス。人を深く傷つけることもあれば、絶望の淵から救うこともできるのが性愛の力ーー多くの悩める女性たちにとって他人事ではない、一人の女性が選択した人生の進路とは。セックスさえできれば夫は、今夜も明日も機嫌がいい。私のことも大事にしてくれる。ほんの少しの我慢なのに、どうしてもそれができない。なぜなら、私は夫のセックスがイヤだから。夫のことを愛しているのに、彼の行為を受け入れられない。私がおかしいのはわかっているけど、どうしていいかわからない。セックスができないこの人と、私はこれからも一緒に生きていきたい。そんな矛盾をはらんだ結婚生活を十五年間もつづけた。