|
タイトル |
物語のものがたり(モノガタリノモノガタリ) |
|
『秘密の花園』の主人公はなぜ憎たらしく描かれたのか。『赤毛のアン』の作者モンゴメリは、グリン・ゲイブルスという場所に何を託したのか。児童文学の名作を読み解き、いぬいとみこ、石井桃子、村岡花子、ビアトリクス・ポターら先人たちの仕事の核心に迫っていく。物語の名手による初の児童文学エッセイ集。
1 『秘密の花園』ノート
はじめに
一
二
三
四
おわりにーー描かれなかった父親たち、受け継がれていくものと自分だけの庭
2 物語の場所
「ほろびゆくもの」の行方ーーアリエッティの髪留め
木かげの家の小人たち
「深く関わっていける」資質
いとしのクレメンタイン、いとしのエリザベス
「赤毛のアン」の現在
ナチュラリストの描く森
うかつには読めない
ビアトリクス・ポターと湖水地方、そして「青い服のウサギ」
座談会 物語をめぐって(鶴見俊輔・別役実・梨木香歩)
物語のものがたりーーあとがきにかえて
初出一覧