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タイトル プリズン・サークル(プリズンサークル)
著者名 坂上 香(サカガミ カオリ)
出版社名 岩波書店
ジャンル 人文・思想・社会
isbnコード 9784000615266
書籍のサイズ 単行本
発売日 2022年03月26日頃
販売価格 2,200
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サーチ
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受刑者が互いの体験に耳を傾け、本音で語りあう。そんな更生プログラムをもつ男子刑務所がある。埋もれていた自身の傷に、言葉を与えようとする瞬間。償いとは何かを突きつける仲間の一言。取材期間一〇年超、日本で初めて「塀の中」の長期撮影を実現し、繊細なプロセスを見届けた著者がおくる、圧巻のノンフィクション。 プロローグ 「新しい刑務所」 1 ある傍観者の物語 傍観者から参加者へ/「常に、そうですね」/二つのカリキュラム/当事者スタッフの存在/日本でのTCを可能にしたもの 2 感情を見つめる──四人の物語 拓也/真人/翔/健太郎/イライラの身体反応/「感情の筋肉」を鍛える/相反する感情 3 隠さずに生きたい さざ波とともに終わる食事/最近、心が動いたこと/「感盲」とトラウマ/祈るような語り/芽吹きに立ち会う/撮影の困難/突き破れなかった壁 4 暴力を学び落と 受刑者による授業/暴力を特定する/使われなかった言葉/長い道のり/手作りのハンカチ/一時間おきの電話/暴力に代わる方法を手にするまで/記憶のない加害、記憶のある加害/DVを学び落とすために 5 聴かれる体験と証人──サンクチュアリをつくる 年表をつくる/混ざり合う被害と加害/照れ笑いと一緒に/支援員も打ち明ける/映らなかった余暇時間/「特別な場所」の準備 6 いじめという囚われ お金がすべてに優先する/母には言えなかった/訪れた転機/加害者側の語りを聴いて/いじめの影 7 性暴力 光のまだ当たらない場所 スコッティの告白/男性の性暴力被害/「葛藤の手紙」を読む/なぜ被害者に向けて書いたか/破り捨てた手紙/性的虐待のあと/一軍コンプレックス/多くを知らない 8 排除よりも包摂 決意表明とカミングアウト/「なんか皆と違う」感覚/二つの名前をもつ母/「アンチな反応」/心を開かせ合う場所/削除されかかった場面 9 助けを諦めさせる社会 ソーシャルアトム/施設の内と外/思い出がない/暴力の「世代内連鎖」/「嘘つきの少年」を書く 10 二つの椅子から見えたもの 事件について語る/空の椅子に向かって/幸せになりたい自分/死刑囚Aとの対話/生まれ変わり 11 被害者と加害者のあいだ 自己憐憫/シナリオが書き換えられる瞬間/修復的司法との出会い/螺旋階段/二年目の真実/「償いとは何か?」/同じ船に乗り合わせた者たち 12 サンクチュアリを手わたす 最後のサークル/仮釈放で父親のもとへ/出所日/刑務所撮影の最終日/みんなが証人/手わたされた種と土 13 罰の文化を再考する 保護会の実際/二つの入口/コミュニティ・サークル/静かな施設で/「囚人化」のプロセス/相反する二つの文化/刑務所の未来/私たちの安全観を問い直す/アボリションのリアリティ エピローグ 「嘘つきの少年」のその後 参考文献 あとがき






 
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