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タイトル |
人類学と骨 日本人ルーツ探しの学説史(ジンルイガクトホネニホンジンルーツサガシノガクセツシ) |
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植民地支配の拡大に連動して発展した日本の人類学は、日本人の原郷を求めて北海道、琉球から樺太、台湾、満蒙、そして西域で大量の人骨を収集した。デジタル技術によるゲノム解析が考古学などの定説を書き換え、民俗や先住性をめぐる問いを引き起こしている現在、その知られざる歴史を追い、研究と倫理の新たな課題を問う。
凡 例
序章 人類学はなぜ骨を求めたか 白熱する日本人のルーツ探し
第1章 遊牧民と骨ーーオルドスの沙漠に埋もれる人骨と化石
第2章 アイヌ,琉球から始まった人骨収集ーー日本の古住民を求めて
第3章 台湾,モンゴルからシベリアへーー鳥居龍蔵の視線
第4章 江上波夫のモンゴルーー騎馬民族征服王朝説の淵源
第5章 人類学者は草原で何を見たかーー帝国日本の「モンゴロイド」研究
第6章 ウイグル,そして満洲へーー少数民族地域のミイラと頭蓋骨
終 章 ビッグデータとしての骨 研究と倫理の狭間で
参考文献
謝 辞
索 引