編み物は、フェミニズムや社会運動を支えるツールでもあった。フランス革命時のトリコテウス、アメリカ革命時のスピニング・ビーズ、大戦時のニッティング・スパイ、トランプ政権時のプッシーハット・プロジェクト……。個人と政治、愛と経済を結びつけ、社会を幾度となく編み直してきたパワーの歴史をたどるエッセイ。
著者の言葉
イントロダクション 愛、政治と経済を編む
1 なぜ編み物をするのか
2 糸の檻を開ける
3 革命のために編む
4 フェミニズムと糸の愛憎関係
5 ウール・イズ・クール
6 編み物のネットワークの魔法
7 神経科学時代の編み物
8 ともに編もう──社会を編み直す
エピローグ 必要なのは愛だけ
謝 辞
訳者あとがき 佐久間裕美子
パターン 西村知子 訳
注
参考文献