原発事故後のチェルノブイリの森でたくましく生きぬいた子犬のゾーヤと、その子ミーシャ、そしてゾーヤの飼い主だった少女ナターシャの運命を追う壮大な物語。野生のオオカミやクマやヤマネコがすむ森でくりひろげられる動物たちのスリルあふれる冒険の歳月を、カーネギー賞作家が生き生きと描く。挿絵はキース・ロビンソン。
歴史に関する覚え書き
物語の舞台
1 月と星
2 おきざりにされた子犬
3 二匹の兄弟
4 初めての冒険
5 水
6 初めての狩り
7 古くからの敵
8 食べ物を求めて
9 ひとりぼっち
10 悪い時期とよい時期
11 パパ
12 クロスフェイス
13 初めての戦い
14 赤い森
15 かくれ家
16 ノロジカ
17 おもちゃ
18 殺し屋
19 ネコと犬の戦い
20 ヤマネコの追跡
21 ふるさとへの帰還
22 そして二匹になった
23 ナターシャ、ナターリヤとなる
24 農場
25 犬たちの群れ
26 とぼしい食料
27 宝の山
28 サルーキ
29 衝突
30 ふたつの頭
31 呼びあう遠ぼえ
32 戦いのはじまり
33 戦う馬
34 家族
35 旧友
36 逃げろ!
37 すべては移りゆき、そして変わらない
38 怪物
39 破滅へむかうミーシャ
40 バケツと手鋤
41 ミーシャ、犬になる
42 長い長い一日をしめくくる光
43 オオカミの歌
44 オオカミの暮らし
45 心を奪われ、救われたワディム
46 友だちと希望
47 ふるさとへの帰還
48 ふたつの物語
49 ナターリヤ、ふたたびナターシャとなる
50 天使が舞いおりるとき
日本の読者のみなさんへ
訳者あとがき
作者インタビュー