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タイトル |
中上健次短篇集(ナカガミケンジタンペンシュウ) |
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戦後生まれの代表的な作家となった中上健次(1946-1992)は、郷里・熊野と土地に根差した一族への痛切なこだわりを終生いだき続けた。圧倒的なまでの暴力と性の奔流ーー中上の憤怒と哀しみは、やがて人間への優しさに昇華されていく。初期の代表作「十九歳の地図」や、「楽土」「ラプラタ綺譚」等、雄勁と繊細の織りなす短篇10篇を精選。
隆男と美津子
十九歳の地図
眠りの日々
修験
穢土
蛇淫
楽土
ラプラタ綺譚
かげろう
重力の都
注解
解説「路地」への憎愛(道籏泰三)
中上健次略年譜