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タイトル |
吉本隆明詩集(ヨシモトタカアキシシュウ) |
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吉本隆明(1924-2012)は、戦後を代表する思想家であるが、詩と批評、文学と思想の統一を、詩の言葉で自立させた詩人でもある。『固有時との対話』『転位のための十篇』は、戦後詩の画期となった。四〇年代の初期詩篇から九〇年代の最終段階までの半世紀に及ぶ全詩業から精選する。「評論」1篇を併せて収載。
詩 篇
固有時との対話
固有時との対話
少数の読者のための註
転位のための十篇
火の秋の物語
分裂病者
黙契
絶望から苛酷へ
その秋のために
ちひさな群への挨拶
廃人の歌
死者へ瀕死者から
一九五二年五月の悲歌
審判
註
初期詩篇
一九四一ー一九四四
「哲」の歌
朝貌
呼子と北風
旅
詩
草莽𠄁
機械
「時禱」詩篇 一九四六ー一九四七
習作五(風笛)
詩稿4 一九四六
老工夫
詩稿10 一九四八
古式の恋慕
林間の春
峠
遅雪
魚紋
(とほい昔のひとが住んでゐる)
残照篇 一九四九ー一九五〇
善
堀割
凱歌
地の果て
忍辱
定本詩集(1、4、5) 一九六八
一九四九年冬
昏い冬
ぼくが罪を忘れないうちに
抗訴
破滅的な時代へ与へる歌
少年期
きみの影を救うために
異数の世界へおりてゆく
悲歌
日没
贋アヴアンギヤルド
首都へ
恋唄
死の国の世代へ
佃渡しで
〈沈黙のための言葉〉
〈われわれはいまーー〉
この執着はなぜ
告知する歌
新詩集以後
新詩集 一九七五
〈農夫ミラーが云った〉
帰ってこない夏
〈この時代からは〉
時間の博物館で
漂う
新詩集以後
太陽と死とは
秋の暗喩
鳥をめぐる挿話
小虫譜
抽象的な街で
海に流した自伝
魚の木
本草譚
活字のある光景
活字都市
十七歳
わたしの本はすぐに終る
記号の森の伝説歌 一九八六
演歌
言葉からの触手 一九八九
書物 倒像 不在
映像 現実 遊び
評 論
現代詩批評の問題
解説(蜂飼耳)
吉本隆明略年譜