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タイトル |
正岡子規スケッチ帖(マサオカシキスケッチチョウ) |
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「写生は多くモルヒネを飲みて後やる者と思へ」。子規の絵は味わいある描きぶりの奥に気魄が宿る。子規にとって絵を描くことは病床の慰めや楽しみ以上の、生きるよすがであった。最晩年の三か月に描き、『果物帖』『草花帖』『玩具帖』と題してまとめられた画帖をオールカラーで収録。漱石、鼠骨ら、子規の絵をめぐる文章を併載する。
第一部 子規のスケッチ帖
『菓物帖』
『草花帖』
『玩具帖』
第二部 子規の絵画観
「明治二十九年の俳句界」より
画
『病牀六尺』より
明治三十五年八月六日条
八月九日条
八月二十三日条
八月二十四日条
第三部 子規の絵をめぐって
寒川鼠骨「子規居士の絵ーー「菓物帖と草花帖」」
寒川鼠骨「解説と回顧」
下村為山「子規氏の絵」
夏目漱石「子規の画」
解題 『玩具帖』について(平岡瑛二)
編者解説(復本一郎)