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タイトル |
うつりゆく日本語をよむ(ウツリユクニホンゴヲヨム) |
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日本語に起こっていることを、じっくり観察してみよう。ことばはうつりゆくもの。昔と少し違っても、知らない単語が増えても大丈夫。しかし、安定したコミュニケーションを脅かす危機が、そこかしこにみられないだろうか。壊れかけた日本語と、それらが照らし出す私たちの「今」を探り、来たるべき未来へ向けた提言をする。
はじめに
序章 日本語のみかた
第一章 壊れた日本語
一 比喩は成り立っているか
二 先まわりする表現ーー理を超えた情
三 解凍できない圧縮
第二章 「私」の時代の書きことば
一 思考の器としての言語
二 他者の不在ーー「共有」から考える
三 あるがままを認めてほしいーー匿名の時代
第三章 ことばの変化をみる
一 「打ちことば」の領域拡大
二 「書きことば」の「話しことば」化
三 「場」の変化ーー「話しことば」の現在
第四章 「書きことば」の復権
一 双方向的(インタラクティヴ)なやりとり
二 公性の意識
三 リベラルアーツを学ぶ
四 「よむ」しかない
終章 「私」を超えて
一 コロナ下のことばをよむ
二 「私」を超えたコミュニケーションのために
三 日本語が「壊れる」前に
あとがき