|
タイトル |
ベートーヴェン《第九》の世界(ベートーヴェンダイクノセカイ) |
|
型破りなスケールと斬新な構成によって、西洋音楽史を塗り替えてしまった「第九」。ベートーヴェンの音楽とシラーのテキストが創り上げる強烈なメッセージ性ゆえに、音楽を超え社会に様々な影響を与えると共に時代の流れに翻弄され、数奇な運命を辿った。初演から二〇〇年、今なお人々の心を捉える「とてつもない曲」に迫る。
はじめに 西洋音楽史を塗り替えた「第九」
第1章 死者もまた生きるのだ!──混乱する革命と「第九」への道
第2章 堪え忍べ、よりよい世界のために──混迷する政治体制と「第九」の萌芽
第3章 その方を星の輝く天幕の彼方に探せ──理想の希求と「第九」誕生への道
第4章 さあ声を合わせよう、より喜びに満ちた音に──未知への挑戦と「第九」の誕生
第5章 それができない者は、そっと立ち去るがよい──初演の経緯と一九世紀の「第九」
第6章 進め、兄弟よ、君たちの行く道を──激動の「現代」と「第九」の変容
おわりに Move your beautiful body!
主要参考文献
あとがき