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タイトル |
象徴天皇という物語(ショウチョウテンノウトイウモノガタリ) |
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「象徴とは何か、象徴としての天皇とは何か……。この問いにたいして、だれをも納得させるだけの明確な答えは、どこにもない。」昭和から平成への代替わりを眼前にしながら、象徴天皇制に厳しく迫り、あらたなる天皇制論の地平を切り拓いた画期的な論考が、書き下ろしの章を加えて、平成の終わりに蘇る。天皇制論の基本となる一冊。
序 章 神と人間のはざまに
1 大義名分
2 ただの人間
1
第一章 象 徴
1 人間宣言
2 精神的権威
3 二重政体
4 生きた象徴
第二章 全体意志
1 象徴天皇制
2 国民の総意
3 生きた全体性
4 象徴の歴史
5 文化共同体
第三章 不親政
1 本来の姿
2 作為/自然
3 自然状態
4 空虚の中心
第四章 文化概念
1 人間宣言
2 和辻/三島
3 没我の王制
4 永久革命
2
第一章 村の祭り
1 近代の大嘗祭
2 大嘗祭と村の祭り
3 稲の産屋
4 草の根天皇制
第二章 天皇霊
1 大嘗祭の本義
2 大嘗/新嘗
3 鎮魂と復活
4 天孫降臨
5 魂と稲
6 寝座の秘儀
終 章 象徴の涯てに
1 天皇という制度
2 古代的権威
3 近世・近代の復興
4 天皇制の終焉
補 章 象徴天皇をめぐる祭祀のゆくえ
1 象徴的行為としての旅
2 秘め隠される天皇の祭祀
3 没我の王権,または文化概念としての天皇
4 大いなる残酷を抱いた制度として
参考文献
あとがき
ちくま学芸文庫版あとがき
岩波現代文庫版あとがき