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タイトル |
彼らは世界にはなればなれに立っている(カレラハセカイニハナレバナレニタッテイル) |
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「わたしたちの過去も現在も未来も写しとられている。恐るべき傑作だ」(解説より) 翻訳家 鴻巣友季子
「最初のひとりがいなくなったのはお祭りの四日後、七月最初の木曜日のことだった」--
ここは〈始まりの町〉。物語の語り手は四人ーー初等科に通う十三歳のトゥーレ、なまけ者のマリ、鳥打ち帽の葉巻屋、窟の魔術師。彼らが知る、彼らだけの真実を繋ぎ合わせたとき、消えた人間のゆくえと町が隠し持つ秘密が明らかになる。人のなし得る奇跡とはなにかーー。
社会派エンターテインメントで最注目の作家が描く、現代の黙示録!
高知市の「TSUTAYA中万々店」書店員、山中由貴さんが、お客様に「どうしても読んで欲しい」1冊に授与する賞、第4回山中賞受賞作。
序 章
第一章 始まりの町の少年が語る羽虫の物語
第二章 なまけ者のマリが語るふたつの足音の物語
第三章 鳥打ち帽の葉巻屋が語る覗き穴と叛乱の物語
第四章 窟の魔術師が語る奇跡と私たちの物語
解説 鴻巣友季子