稀代の巫術師と評判の董月季(とうげっき)は、ある日「持ち主を次々に取り殺している」という香炉について依頼を受ける。
折しも同様の相談を受けていた許婚の封霊耀(ほうれいよう)と、
巫術師見習いの渓(けい)と共に、月季は香炉の持ち主を訪ねる。
しかしそこで遭遇したのは強力な女の霊。
月季は思わず祓ってしまうが、女が消える寸前に見せた表情が気になり、
霊耀たちと、女が住んでいた村に向かうが……。
天才巫術師×堅物若君の中華退魔ファンタジー、待望の第二弾!
第一章 月季の憂鬱
第二章 かぐわしき死の香り
第三章 霧雨の孤虎(ここ)
第四章 花影を君に捧ぐ
第五章 勅命
番外編 封家にて