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「藁しび長者」「笠地蔵」など全国各地で語り継がれる昔話一〇六篇を収録。やさしく美しい日本語でつづられた文章は、あらゆる昔話集の原型となった。「むかしむかしあるところに」からはじまる、誰もが聞きなれた昔話の世界に、日本人の心の原風景が見えてくる。解説・三浦佑之。
はじめに
はしがき
昭和三十五年版の序
1 猿の尾はなぜ短い
2 海月骨なし
3 雀と啄木鳥
4 鳩の孝行
5 時鳥の兄弟
6 時鳥と百舌
7 片足脚絆
8 雲雀の金貸し
9 かせかけみみず
10 梟染め屋
11 鷦鷯も鷹の仲間
12 狸と田螺
13 貉と猿と獺
14 猿と猫と鼠
15 猿と蟇との餅競争
16 古屋の漏り
17 猿聟入り
18 鷲の卵
19 春の野路から
20 金の斧銀の斧
21 黄金小臼
22 はなたれ小僧様
23 蛇の息子
24 水蜘蛛
25 山父のさとり
26 飯食わぬ女房
27 牛方と山姥
28 人影花
29 天道さん金ん綱
30 山梨の実
31 三枚のお札
32 古箕にふるしき、古太鼓
33 にわか入道
34 小僧と狐
35 片目の爺
36 たのきゅう
37 化けくらべ
38 猫と狩人
39 湊の杙
40 味噌買橋
41 夢を見た息子
42 寝太郎三助
43 だんぶり長者
44 藁しび長者
45 炭焼小五郎
46 金の椿
47 鶯姫
48 瓜子姫
49 竹の子童子
50 米ぶくろ粟ぶくろ
51 山姥の宝蓑
52 姥皮
53 絵姿女房
54 竈神の起り
55 寄木の神様
56 矢村の弥助
57 狐女房
58 蛙の女房
59 蛇の玉
60 爺に金
61 大歳のたき火
62 ものいう蟇
63 笠地蔵
64 銭の化物
65 見るなの座敷
66 鼠の浄土
67 かくれ里
68 団子浄土
69 風の神と子供
70 瘤二つ
71 灰まき爺
72 鳥呑爺
73 団栗を噛んだ音
74 白餅地蔵
75 狼の眉毛
76 狐の恩返し
77 木仏長者
78 聴耳頭巾
79 黒鯛大明神
80 山の神と子供
81 三人兄弟の出世
82 槍を持った星
83 海の水はなぜからい
84 餅の木
85 分別八十八
86 二反の白
87 仁王とが王
88 無言くらべ
89 鼠経
90 蛙の人まね
91 そら豆の黒いすじ
92 百足の使い
93 清蔵の兎
94 鳩の立ちぎき
95 杖つき虫
96 首筋にふとん
97 木のまた手紙と黒手紙
98 知ったかぶり
99 やせ我慢
<外字> 慾ふか
<外字> 物おしみ
<外字> 盗み心
<外字> 聟の世間話
<外字> 下の国の屋根
<外字> 博奕うちの天登り
<外字> 空の旅
注釈
あとがき 丸山久子・石原綏代
解説 三浦佑之