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タイトル |
美しい日本の私(ウツクシイニッポンノワタシ) |
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日本人初のノーベル文学賞受賞者による記念講演「美しい日本の私その序説」。川端はここで和歌や俳句を引用しながら、日本人の心に通底する死生観や美意識、自らの小説家としての矜持を表明した。この講演を軸に、一生をかけて求めた「美」への思い、戦前から戦後への社会変化の中で見つめた国の姿など、日本文化を見つめ直す作品を詰め込んだ傑作随筆選。付/英訳「美しい日本の私」サイデンステッカー訳、解説/大久保喬樹
●美へのまなざし
花は眠らない
美について
美しい日本の私
秋の野に
女人なれども
夕日野
ほろびぬ美
美の発見と存在
日本文学の美
日本美の展開
鳶の舞う西空
●戦争を経て
同人雑記
平和を守るために
私の考え
東西文化の架橋
●日本文化を想う
末期の眼
純粋の声
紫外線雑言
日本の母
「日本の母」を訪ねて
哀愁
思い出すともなく
水晶の数珠など
春
付録
Japan the Beautiful and Myself(美しい日本の私) エドワード・G・サイデンステッカー訳
解説 大久保喬樹