戦時中の日本にタイムスリップした中学2年の加納百合は、ある日、大規模な空襲に遭遇し、火の海のなか瓦礫の下敷きとなってしまう。だが、そこに駆けつけた佐久間彰に、またしても命を救われたのだった。 翌日、焼け野原となった街でも生き抜こうとする人々に、かすかな希望の光を見出す百合だったが、特攻隊員の彰に数日後の出撃命令が下され──。 あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 下 ＜目次＞ 第7話　絶望のなかの光 第8話　出撃命令 第9話　星が降る丘 第10話　空に散る華 第11話　消えない想い あとがき