創価学会が完全に封印し、幻の文書となった会報、機関誌を独自に入手。浮かび上がってきた牧口常三郎、戸田城聖、そして池田大作の肉声。初期の創価学会は、左翼運動で検挙された元教員たちを取り込み、特高警察や思想検事と手を結んで「転向」を促すことで組織を強化した。戸田城聖は戦後、出版業や教育産業、金融業に乗り出すが、失敗。学会は、巨大な「集金マシーン」へと姿を変えていくーー。
全国800万世帯の信者を抱える巨大宗教団体、創価学会はどのように創立され、発展したのか。
学会が完全に封印し、幻の文書となった会報、機関誌を独自に入手。
浮かび上がってきた牧口常三郎、戸田城聖、そして池田大作の肉声と、言動。
「オーイみんな、僕等は飽くまでも『事』の信仰でゆかう。一歩も履み外さずに『事』でゆくから。理の信仰といふのは、頭だけの信仰だ。思想の上だけの信仰だ。口先ばかりの信仰だ。--お弁当組、忙しい折柄ぢゃが、繰合せて参った上にゃ、呑んでつかはすぞよ!アハ、アハ……」
初期の創価学会は、左翼運動で検挙された元教員たちを取り込み、特高警察や思想検事と手を結んで「転向」を促すことで組織を強化した。
戸田城聖は戦後、出版業や教育産業、金融業に乗り出すが、失敗。学会は、巨大な「集金マシーン」へと姿を変えていくーー。
プロローグ 歴史の空白
第1章 堅物と俗物
「人生地理学」牧口常三郎/「浮浪の士」戸田城聖/恋に狂いて/「創価」誕生の謎
第2章 赤化青年たちの入信
京都帝大出身の左翼教師/「教育宗教革命」の理想へ
第3章 特高警察と思想検事
特高課長の期待/たった九十七人の会員/そして皆去った
第4章 功徳はありや
地雷と聖書/信心が足りないから死んだ
第5章 「革新財閥」の誕生
いざ、満州へ/戸田城聖の「カネ貸し」稼業
第6章 損よりは得を、害よりは利を
くせ者揃いの「悪漢クラブ」/新宗教ブームの波に乗り/戦争は商機だ/取払え!取払え!取払え!
第7章 弾圧の暗雲
一斉検挙/牧口「獄死の日」の因縁/焼け野原に立った戸田城聖
第8章 折伏大行進
戸田が唄った「牢屋の歌」/出版業で再起を図る/週刊誌に告発された戸田/『聖教新聞』創刊と「人間革命」
第9章 狸祭り事件
寂日坊から駆けだした伝令・池田/池田大作の宗教詩/遂に目的達成!!
エピローグ 生け贄になった男