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タイトル 天皇の歴史3 天皇と摂政・関白(テンノウノレキシ3 テンノウトセッショウカンパク)
著者名 佐々木 恵介(ササキ ケイスケ)
出版社名 講談社
ジャンル 文庫
isbnコード 9784062924832
書籍のサイズ 文庫
発売日 2018年02月11日頃
販売価格 1,408
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9世紀後半、幼帝清和天皇の外祖父・藤原良房が摂政になり、息子・基経が関白の地位を得て、その後200年におよぶ摂関政治の時代が始まった。醍醐・村上天皇の「延喜・天暦の治」と将門・純友の乱、そして道長の栄華。藤原氏が王権をめぐる姻戚関係を支配するなかで、天皇のみがなしえたこととは何か。「摂関家による政治の私物化」という従来の捉え方を超えて、天皇が「生身の権力者」から「制度」へと変貌していく時代を描く。 講談社創業100周年記念企画として刊行され、高い評価を得た全集がついに学術文庫化。第3巻は、9世紀半ばの文徳天皇から、11世紀半ばの後冷泉天皇まで、16人の天皇の時代を取り上げる。「摂関政治の時代」として知られる200年間である。 一般に「摂関政治の時代」というと、天皇を抑えつけ、勝手気ままな政治を行っていた摂政・関白や、寝殿造りの邸宅で日々、宴にふけっていた貴族たちをイメージするだろう。しかし、こうした「政治を私物化する摂政・関白」という見方は、近代以降の歴史観である。本書では、必ずしも対立するものではなかった「天皇」と「摂関」を、王権を構成する総体としてとらえなおす。 幼帝清和の外祖父、藤原良房から摂関政治は始まった。失脚した菅原道真の怨霊問題、将門・純友の乱、醍醐・村上天皇の「延喜・天暦の治」、そして藤原道長の栄華。王権をめぐる姻戚関係を藤原氏が支配するなかで、天皇のみがなしえたこととは、いったい何か。皇統が錯綜し、政争の続く平安京の内裏を舞台に、天皇が「生身の権力者」から「制度」へと変貌していく過程を描き出す。 〔原本:『天皇の歴史03巻 天皇と摂政・関白』講談社 2011年刊〕 学術文庫版のまえがき 序 章 天皇の変貌と摂関政治 第一章 摂政・関白の成立と天皇    1 最初の摂政・藤原良房     2 関白基経と阿衡事件     3 光孝皇統の成立と皇太子 第二章 「延喜・天暦の治」の時代    1 宇多天皇と「寛平の治」    2 道真の怨霊・将門の乱・内裏炎上    3 「延喜・天暦の治」の評価と実態 第三章 摂関政治の成熟    1 皇統並立と外戚     2 藤原道長と三人の天皇    3 摂関政治の黄昏 第四章 王権をめぐる人々    1 太上天皇    2 皇后と母后    3 蔵人所・殿上人・検非違使 第五章 儀式・政務と天皇    1 即位儀礼と「神器」    2 摂関の政務と天皇の政務    3 饗宴と君臣関係 第六章 仏と神と天皇    1 国家の仏事・天皇の仏事    2 祭祀と行幸    3 穢れと怨霊 第七章 摂関期の財政と天皇    1 受領のもたらす富    2 蔵人所と天皇の食事・料物    3 天皇家の財産 終 章 天皇像の変容 主要人物略伝 参考文献 年 表 歴代天皇表 天皇系図 索 引






 
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