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タイトル 生きつづけるキキ -ひとつの『魔女の宅急便』論ー(イキツヅケルキキ -ヒトツノ マジョノタッキュウビン ロンー)
著者名 斉藤 洋(サイトウ ヒロシ)
出版社名 講談社
ジャンル 小説・エッセイ
isbnコード 9784065184974
書籍のサイズ 単行本
発売日 2020年03月02日頃
販売価格 1,650
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ここに一冊の名作がある。角野栄子の『魔女の宅急便』である。……(中略)……さて、すでに述べたように、『魔女の宅急便』の発行は一九八五年である。一九八五年は昭和六十年だ。その後、昭和は数年つづき、さらに平成が三十年、令和に入った今、合わせて三十数年の年月が流れている。  明治が終わってまだ二十年という時に、中村草田男は、<明治は遠くなりにけり>と言った。さらにそれより長い、年号も令和になった今で言えば、<昭和は遠くなりにけり>のはずだ。  昭和が遠くなったかどうかは別として、『魔女の宅急便』は? 『魔女の宅急便』は<遠くなりにけり>だろうか?  否!  遠くなるどころか、この作品は発行当時よりもさらに読者の身近になっている。発行以来三十年以上経っているにもかかわらず、『魔女の宅急便』は書店の棚に残りつづけている。  その理由はどこにあるのか?  この書はそれを探ることが目的である。 ーー本文「はじめに」より 『ルドルフとイッパイアッテナ』作者・斉藤洋の視点から、現代読者にとっての『魔女の宅急便』の意味や価値を探り、各章ごとに丁寧に読み解く一冊。 巻末には角野栄子・斉藤洋の豪華対談も。






 
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