「物語に救われ、読書に呪われた」
君はなぜ、小説を読むのか?
読者を唖然とさせる飛躍とどんでん返しが待っていて、「小説」の意味を痛切に問い直す。--小川哲
何もかも投げ出して小説に没頭するうしろめたさを知るすべての人に捧げたい傑作。--大森望
小説を愛するすべての人に届くべき作品。--けんご
【あらすじ】
五歳で読んだ『走れメロス』をきっかけに、内海集司の人生は小説にささげられることになった。
一二歳になると、内海集司は小説の魅力を共有できる生涯の友・外崎真と出会い、二人は小説家が住んでいるというモジャ屋敷に潜り込む。
そこでは好きなだけ本を読んでいても怒られることはなく、小説家・髭先生は二人の小説世界をさらに豊かにしていく。
しかし、その屋敷にはある秘密があった。
読むだけじゃ駄目なのか。
それでも小説を読む。
小説を読む。
読む。
宇宙のすべてが小説に集まる。