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タイトル |
ローマ人に学ぶ(ローマジン ニ マナブ) |
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紀元2世紀頃、地球上の人類の3分の1はローマ帝国の領土に生きていた。帝国の領土は、北は氷海から南は砂漠まで広がり、多様な自然環境のもとで、さまざまな人種や民族が住んでいた。この人類史上例をみない巨大な帝国を築いたローマ人とは、どのような人びとであったのか。彼らの歴史から、現代人は何を学びうるのか。伝説上の建国から西ローマ帝国皇帝の廃位まで、1200年以上の長きにわたって続いた空前絶後の帝国。そこで活躍した人びとに着目しつつ、古代ローマ史の第一人者が分かりやすく論じていく。
<目次>
はじめに〜世界史のなかのローマ人
1 共和政という祖国
2 カウディウムの頸木
3 王者の集い
4「ローマの楯」と「ローマの剣」
5 父祖の遺風
6 カエサルという経験
7 ローマ人の死生観
8「棲みわけ」のための哲人と粋人
9 諧謔と批判の精神
10 賢帝と愚帝
11 ローマ帝国の精神的傑作
12 歴史の宿命とローマ人
エピローグ
主要参考文献