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タイトル |
ポケットマスターピース04 トルストイ(トルストイ) |
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大長編『戦争と平和』を抄訳と加賀乙彦のダイジェスト、合わせて約300Pに集約! ほか『ハジ・ムラート』など、ロシアの文豪トルストイの初期から最晩年までの作品を新訳で紹介。(解説/加賀乙彦)
加賀乙彦=編
編集協力=乗松亨平
【収録内容】
戦争と平和(ダイジェストと抄訳)
五月のセヴァストーポリ
吹雪
イワンのばか
セルギー神父
ハジ・ムラート
舞踏会の後で
壺のアリョーシャ
解説 加賀乙彦
作品解題 乗松亨平/覚張シルビア/中村唯史
トルストイ著作・文献案内
トルストイ年譜
【著者について】
トルストイ,レフ・ニコラエヴィチ
1828.8.28(新暦9.9)-1910.11.7(新暦11.20)。ロシアの小説家。モスクワ南方のトゥーラ県ヤースナヤ・ポリャーナで名門伯爵家の四男として生まれる。作家活動のかたわら、領地の農村改革や農民教育に力を注ぎ、後半生には宗教・社会思想家として活躍。
加賀乙彦(かが・おとひこ)
1929年東京生まれ。小説家・精神科医。東京大学医学部卒業後、東京拘置所医務部技官となり、死刑囚や無期囚に数多く面接する。その後、フランスへ留学し、彼の地の精神科病院に勤務。帰国後、初の長編『フランドルの冬』(筑摩書房)を発表し、芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。以後、精神科医と小説家として活躍。主な著書に、『帰らざる夏』(講談社、谷崎潤一郎賞)『宣告』(新潮社、日本文学大賞)『湿原』(朝日新聞社、大佛次郎賞)『永遠の都』(新潮社、芸術選奨文部大臣賞)『雲の都』(新潮社、毎日出版文化賞特別賞)ほか。
乗松亨平(のりまつ・きょうへい)
1975年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科満期退学、博士(文学)。専門は近代ロシア文学・思想。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。著書に『リアリズムの条件─ロシア近代文学の成立と植民地表象』(水声社)『ロシアあるいは対立の亡霊─「第二世界」のポストモダン』(講談社選書メチエ)、訳書にトルストイ『コサック─1852年のコーカサス物語』(光文社古典新訳文庫)など。