一つ一つのセリフに真実がある。嘘がある。
「心ないようで、ある。あるようで、ない。いわば空(くう)なるものじゃ」
「西洋を妄信狂信は危険であるぞ」「医療は神にも勝る」
「オレの恋心はどうしてくれるんだよ。オレの絶望はどうしてくれるんだよ」
「おとうちゃんの命はおとうちゃんのものだけど、おとうちゃんだけのものじゃないよ。おかあちゃんのものだし、私のものでもあるんだよ」
「何事もだ、答えを出すことはないんだよ」 (すべて本巻収録のセリフより)
繰り返し読んでさらに深く、笑って読んでさらにさらに深く噛みしめる。人間のホントとウソ。馬鹿で哀しい人間が充満してる全9編収録。
【編集担当からのおすすめ情報】
特にお薦めなのは、本巻収録の「虫の声」、「異母兄弟」。
鬼才・ジョージ秋山の本領発揮、傑作です。是非ご一読を。