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タイトル |
陽だまりの樹〔小学館文庫〕(6)(ヒダマリノキ) |
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動乱の江戸末期、来たるべき近代国家への苦悩と希望を描いた巨編!!
▼第1話/吹きすさぶ嵐▼第2話/咸臨丸▼第3話/万延元年三月▼第4話/丑三つの決闘▼第5話/ヒュースケン帰る▼第6話/ヒュースケン暗殺▼第7話/良仙逝く ●登場人物/伊武谷万次郎(府中藩士であったが、脱藩、浪人の身に。剣の才能に恵まれている)、手塚良庵(医師・手塚良仙の息子。女好きだが、腕は確か)、手塚良仙(良庵の父で、蘭方医) ●あらすじ/ 万次郎がかねてから想いを寄せていたおせきが、突然尼になったという知らせが万次郎の耳に入った。このことが間違いであってほしいと願う万次郎。だがおせきが尼寺に入ったという話は真実であった。理由が全くわからない万次郎は、女の噂に詳しいヒュースケンのもとを訪れる。そこでヒュースケンから恐ろしい事実を聞く。おせきに一目ぼれをしたヒュースケンが、彼女を襲ってしまったのだった……(第6話)。▼患者の手術をしていた良仙と良庵。だが、良仙は手がふるえ、目もくらんでいるため縫合ができず、良庵に変わって欲しいを言い出す。少し休めば直るという良仙であったが、直るどころが逆に倒れてしまう。良仙は脳卒中を起こしていたのであった。良仙が直るまで休業するという良庵に対し、義弟の俊斎は、いまこそ3代目の良仙を名乗るべきだ、と良庵を説得した(第7話) ●本巻の特徴/第6巻で、良庵の父・良仙が死に、良庵は3代目良仙を名乗る決意をする。また、アメリカ使節のヒュースケンが暗殺され、これを受けて世の中はテロリズムが大手を振ってまかり通るようになっていった。 ●その他の登場キャラクター/万次郎の母(第4、6話)、アメリカ使節・ヒュースケン(第4〜6話)、アメリカ使節・ハリス(第4〜6話)、良庵の妻・おつね(第2話)、おせき(第1、4、5話)、目明かし伝吉(第1、3話)、平助(第3話)、山岡鉄太郎(第4話)、緒方洪庵(第7話)、丑久保陶兵衛(第1、4、6話)、福沢諭吉(第2話)