手のひらの上に命の重さを感じて
チアチアチアリー……ぽぴぴぴぴぴ……
「ハーイ、元気にしてたか」
朝起きると日本から届いたばかりのメールをあけて読む。
アメリカ東海岸の朝の七時は、日本の午後八時だ。
わたしは、日本にいる大親友とメール文通しているのだ。
そして、わたしたちは「小鳥の会」を結成している。
主人公の少女は、サンクチュアリでアルバイトをしながら、生きものの死と直面することで成長していく。
【編集担当からのおすすめ情報】
地球は、人間だけが暮らしているわけじゃない。
鳥も、動物も、みんな一緒に暮らしている。
「環境を大事にすること」がどういうことなのか、考えるきっかけになる物語です。
もくじ
第1章 ロビンのたまご
春告鳥と朝焼けの歌
ポアロとパンケーキ
絵里奈と小鳥の会
こまどりと馬
芸術作品と五つのたまご
ロビンに捧げる詩
第2章 ジュンコのゆりかご
ジュンコと雪のお姫さま
ボックスウッドと犬つげ
赤リスと蛇
そよ風とフラワーバスケット
水やりと餌やり
ジュンコに捧げる歌
第3話 キャットバードの恋
ランニングとラブソング
百千鳥とキャットバード
ボブ大佐といい出会い
母とカウボーイ
乙女鳥とパープルマーティン
ホセくんとペストソース
キャットバードに捧げる詩
第4話 庭鳥たちの楽園
シンフォニーとセレモニー
手のひらの上の命
サンクチュアリと献身
クリスと優しい人間
庭鳥とフリーダム
ブラックベアとブラックベリー
庭鳥たちに捧げる詩
第5話 マンハッタンの小鳥たち
終わりと始まり
カントリーとヒップホップ
メキシコとモクテル
革命と覚めない夢
小さな秘密と魂の重さ
野鳥の園と迷子の犬
第6話 カナダグースの旅立ち
カナダグースとカレンダー
ふわふわときらきら
山登りとおむすび弁当
さようならとありがとう
チカに捧げる詩
白い雪と赤い妖精