スペインで最も愛されたロバの散文詩を完訳
詩人の「ぼく」は心を病み、故郷のスペインの村、モゲールで療養することになる。「ぼく」の相棒は、やわらかい毛並み、黒い宝石のような瞳を持つ小さなロバ、プラテーロ。素朴で純粋な心の持ち主として、「ぼく」はプラテーロといっしょに喜んだり、驚いたりしながら、見たもの・聞いたものをプラテーロに語りかけていく。
本書は『小学館世界J文学館』(2022年11月刊)に収録された電子書籍『プラテーロとぼく』を改訳、再編集したものです。
【編集担当からのおすすめ情報】
世界中の名作125点が電子書籍で読める『小学館世界J文学館』。収録された作品の中から、特に一押しのお話が紙の書籍になって再登場しました。『プラテーロとぼく』は、138編すべてを「完訳」しており、ヒメネスの散文詩を新訳でたっぷり味わうことができます。ヒメネスの故郷、モゲールの空気や、そこに暮らす人々の営みまでが伝わってくるようなうつくしい描写をおたのしみください。