独特の観察眼で心模様を描いた恋愛短編集
ジャルジャル福徳秀介の独特の観察眼で恋模様を描いた、きらめく万華鏡のような短編集。書き下ろしを含む全24話を収録。
読売中高生新聞での連載中、「福徳さん、私の学生時代に隣にいた?」などと読者から驚きと共感の声が多数寄せられるほど、10代の恋の微細な感情を照らし出してきた作品を収録しています。また、大学生から社会人の恋愛の機微を描いた作品や、大人になってからあの頃の恋煩いを振り返る作品など、様々な角度で恋する人の心模様に光を当てていく、万華鏡のような短編集です。
巻末には各話への著者あとがきもついており、読み応えもたっぷりです。
【編集担当からのおすすめ情報】
ジャルジャル福徳さんの描く物語は、なぜこんなにおもしろいのか。
どこかで感じてはいるけれど言語化されない心情と、日常のあるあるだけど見逃しがちな情景を、巧みに結びつけて物語にして見せてくれるからだろうか。短い文章ながら心の深いところに触れてくるからだろうか。この不思議な感覚をぜひ味わっていただきたいです。
十秒先の未来に
ソフトクリームの置物
大好きと好き
耳たぷ
杖を持つ人がいないと杖は立たない
キスヒーロー
父さん、母さんには内緒だよ
理由な彼女
作られた笑顔
寝転ぶ影
恋の教訓
大雑把な過酷
恋の非行行為
幸せな答え合わせ
こんなオレとあんなマヨ
暑い廊下のせいで
美人
近づきたいのか、近づいてきて欲しいのか
私のことなんか言ってた?
じょうろが不安定な<デンジャーな日>
飛行機雲を見る僕を見る君
赤いパーカの女
原宿を歩いていたらこうなった
おもしろい女友達
あとがき