皇族として人間として生きたひげの殿下の姿
「本書には、自分に正直に、皇族として、ひとりの人間として、66年の生涯を生き抜かれた寛仁親王のありのままの思いが詰まっている」。寛仁親王殿下の第一女子でいらっしゃる彬子女王殿下がそう書かれるように、本書で描き出されているのはひげの殿下として愛された寛仁親王殿下のありのままの姿。社会福祉のことはもちろん、友人、宮家職員、娘たちの成長日記、スキーとスポーツ、そしてガンとの闘病のことがまるで日記のように綴られている。現代皇族は何を考え、どのように暮らし、そして生きられたのか? 日頃触れられることが少ない、現代皇族の生の声を伝える資料として貴重な一冊。
【編集担当からのおすすめ情報】
寛仁親王殿下の生涯を何かしらのかたちで残そう。そのような思いからスタートした本書ですが、その過程で彬子女王殿下に資料としていただいたのが本書に掲載された文章が載った冊子でした。「とどのおしゃべり」と題された文章には、飾り気なくストレートに寛仁親王殿下の思いが綴られていて、ひげの殿下として国民に愛されたお人柄がそのまま表れているようでした。そもそも周辺取材を重ねてなんとか一冊にと思っていましたが、この冊子を読んだとき「これはこのまま出版するしかない」と決意し、彬子女王殿下に相談させていただきました。寛仁親王殿下のありのままの姿を伝えるものとして、また、現代皇族の生の声を伝える貴重な資料として、これ以上のものはない、そう断言できる一冊です。