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「AI革命」の本質を日本人はまだ知らない
AI(人工知能)を駆使した新サービスの登場で、シンギュラリティの到来は予想以上に早まっているーー。
かつて未来学者のアルビン・トフラーは、世界的ベストセラー『第3の波』において、近現代の文明を支配していた巨大な潮流と、1980年代以降の世界の変化の波を、ものの見事に分析してみせた。「第1の波」=農業革命、「第2の波」=産業革命に続き、「第3の波」=情報革命によってもたらされる情報化社会の到来を予見したのだった。
そして今、トフラーと親交があり、互いを認め合った世界的経営コンサルタントが、畏友の考え方をヒントにして、最新の世界潮流を解説するーー。
〈現在は、トフラー氏が生きていた時代には予想すらされていなかった技術やシステムが登場し、「第4の波」というべき全く新しい社会が到来している。もし今もトフラー氏が生きていたら、この「第4の波」について考察し、新たな著書を執筆していたに違いない。だから、亡き友に代わって私がそのテーマに取り組みたいと考えたのである。〉--プロローグ
「第4の波」とは何か? それは21世紀に入って劇的に進化した「AI(人工知能)&スマホ革命」が世の中にもたらす変化であり、21世紀は、いち早くこの波の特徴を捉えた者が富を独占する。だが、AIが人類の知能を超える「シンギュラリティ(技術的特異点)」へと達する「第4の波」の後半には、大規模なレイオフ(解雇)が発生すると予想される。
果たして、この「第4の波」の激変の中で活躍できるのは、どのような人材なのか?
そして、AIに置き換えられない仕事とはーー。
21世紀に生き残るために、来たるべき未来の「図式」を提示する「希望の書」。
【編集担当からのおすすめ情報】
アルビン・トフラー著『第3の波』--今から40年ほど前の世界的ベストセラーのタイトルを著者の大前氏の口から最初に聞いた時には、ずいぶん懐かしい話題だと感じました。
そこから、いったいどんな歴史が語られるのかと思ったら、まさにいま現在進行している「第4の波」についての、目の覚めるような解説でした。トフラー氏の“見立て”を現代に応用すれば、21世紀の世界と日本の経済が読み解けるというのです。
たしかに、トフラー氏が説く「波」の動きを、今の時代に反映させると、その激変の構図が見えてきます。
それは、日本の国家戦略や経済情勢、雇用にも深く関わることで、個人個人のこれからの生き方・働き方をも考えさせるものでした。なぜ、巨額の補助金バラ撒きを繰り返している岸田政権の経済政策が効かないのかーーということもよくわかると思います。
本書では、大前氏が平易な言葉で、多くの図表をまじえながら、わかりやすく解説しています。ぜひ書店で手に取ってみてください。