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タイトル |
人情江戸飛脚 ひとり長兵衛(ニンジョウエドビキャク ヒトリチョウベエ) |
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人の嫌がることを探って、飯の種にしやす。
人の嫌がることを探って、飯の種に換える影聞き。
とてもまっとうとは言えない裏商売をしている伝次は、梅雨明けの川開きを前にして、冷たい目黒川から女を引き揚げた。
身を投げた女は、京橋で足袋屋を営む「波や」のお内儀のおこう。
実は伝次、亭主の市兵衛から間男探りを依頼され、おこうの跡をつけていたのだ。
間男は、風体の怪しい巨漢からおこうを救ってやった伊助。
おこうは懐妊祈願のお百度を踏んでいたところを襲われ、それで縁で、ふたりは深い仲になったという。
だが、いつしか伊助に金をせびられるようになったらしい。
堅気にはない暗さを秘めた優男の伊助にだまされたのだろうか?
息も絶え絶えのおこうを飛脚商の兎屋へ運び込んだ伝次の前に、鯉を手にぶら提げた主人の浮世之介がひょうひょうと現れて。
風変わりな洒落男・浮世之介が弱き者を夢うつつへといざない、悪党をお天道様に代わって仕置きする。
200万部突破の大ヒットシリーズ「鬼役」の著者が描く、人情豊かな風流時代小説。シリーズ第二弾!
【編集担当からのおすすめ情報】
前シリーズ「死ぬがよく候」も話題沸騰なら、もちろん、本シリーズ第一巻『月踊り』も人気爆発中です!
ひとたび読めば、江戸の風景、江戸っ子の情景が目に浮かぶ、ひときわ独特な坂岡真ワールドが、きっと病みつきになるでしょう!!