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タイトル 海とジイ(ウミトジイ)
著者名 藤岡 陽子(フジオカ ヨウコ)
出版社名 小学館
ジャンル 文庫
isbnコード 9784094071771
書籍のサイズ 文庫
発売日 2022年09月06日
販売価格 638
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最期を見据えた生き様から光を得る人生賛歌 舞台は、美しくもありときに恐ろしい顔を見せる海と島。3人のおじいさん=ジイの生き抜く姿と,そのジイから思いを受け取る人々の心模様をときに温かく、ときにいきいきと、ときに静かな筆致で描ききります。全3編の物語。 ●海神〜わだつみ いじめが原因で不登校になった小学四年生の優生。ある日、瀬戸内の島に暮らす曾祖父を訪ねることになる。死期が近いはずの曾祖父・清次は、病人とは思えないほど元気に優生らを案内し、饒舌に振る舞う。その後入院となった曾祖父と優生が交わした二人だけの約束とは……。 ●夕凪〜ゆうなぎ 70代後半の老医師とそのクリニックに20年以上勤め、支え続けてきた48歳看護師の女性。ある日、クリニックを閉院すると宣言した後老医師が失踪する。必死で探す看護師の女性が行き着いたのは瀬戸内の島。もう戻らない、と告げる老医師の覚悟とは。静謐でほのかに温もる大人の慕情。 ●波光〜はこう すべてを陸上競技に捧げてきたが、怪我により人生どん底になってしまった澪二。試験を前に逃げるように子供の頃訪れていた島にある祖父の家へ。石の博物館のリニューアルオープンの準備を手伝ううちに、今まで知り得なかった祖父の青春時代、親友、そして唯一の後悔を聞き……。 【編集担当からのおすすめ情報】 藤岡陽子さんは、おじいさんを描かせたら日本一の作家と思っております! 小説のキーである「海」と「おじいさん=ジイ」をテーマに、誰にも必ず来る最期までを「生き抜く」人間の姿を描いていただきました。 三人三様のジイの生き様。ジイたちは悲しみ、悔恨を抱えながらも生き抜いてきた年月の分だけ強く、その強さを周囲の人々に分け与えてくれます。 読んでくださった方々の心に、温かな希望が灯る一冊となりました。 そして、文庫化にあたり、解説を担当してくださったのは絵本、児童文学の大ベストセラー作家、きむらゆういち氏。独自の目線で、この作品の魅力を伝え、『ベストセラー絵本のように長く読み継がれるべき作品』と語ってくれています。この巻末解説原稿も、必読です。 目次 海神 わだつみ 夕凪 ゆうなぎ 波光 はこう <解説>長く読みつがれていく作品 きむらゆういち






 
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