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タイトル |
話す写真ーー見えないものに向かってーー(ハナスシャシンーーミエナイモノニムカッテーー) |
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写真家畠山直哉が真摯に語る写真とは何か
石灰石鉱山の写真集『LIME(ライム) WORKS(ワークス)』で一躍注目を浴び、いまや日本のみならず世界的に活躍する写真家・畠山直哉。石灰工場、石灰石鉱山の発破の瞬間、都市のビル群などのたぐいまれに美しいプリントで多くのファンを獲得している。撮影対象の面白さと写真の美しさで話題になることの多い畠山だが、いっぽうで「ことばを発する写真家」としても知られている。
本書は、畠山のことばの中から、講演・講義といった、「話された写真」についてのものを集めて、一冊にまとめた著書の待望の文庫化であるる。畠山の〈見ること、認識すること、考えること〉から紡ぎ出された写真についてのことばの中から、さらに、聞き手に伝え、理解を促すことを念頭に考えられた「話し言葉としての写真論」を並べてみると、思考と認識の手段として写真を選んだ、日本にこれまでにあまりいなかった「考える写真家・畠山直哉」が浮かび上がってくる。「写真とは何か」ということを絶えず問い続ける真摯なひとりの写真家の姿である。スマホの普及も相まって、大きく概念を変えつつある写真について、もういちどきちんと考えるきっかけとなる一冊である。
【編集担当からのおすすめ情報】
スマホの普及で、かつてないほど誰もが写真を撮る時代に、あえて「写真とは何か」と考え続ける写真家による、写真を巡る論考集です。ただし、書かれた文章ではなく、講演等で話された「写真論」をまとめたものですから、取っつきにくいと思われるテーマも理解しやすく、分かりやすくまとまっています。