三ツ星へ!甘くてしょっぱい青春ストーリー
第17回「酒飲み書店員大賞」受賞作、待望の続編!
禮桜女学院中等部に入学した室本さくら。早速入った調理部は和やかだが、さくらには憂いがあった。それは三年生の北見ななせ。彼女は部活を休みがちで、たまに来ても人と交わらず風変わりな言動をとるばかり。他の先輩はななせを疎んじていて、さくらにはその雰囲気がいたたまれない。
その頃、小学校の友人・璃子と中学の同級生・薫と三人の友人関係が始まった。璃子と薫の淡い恋を応援するため夏祭りに出かけるが、さくらの失言から2人とは喧嘩別れをしてしまう。
部活もプライベートもうまくゆかず悩むさくら。そんなとき、2月に開催されるお菓子コンテストに参加することに。積極的になれないさくらと無理やりコンビを組んだのはななせだった。戸惑うさくらだったが、ひょんなことから、ななせが隠していたある事実を知ってしまう。それを機に、さくらはななせのためにコンテストでトップをとることを誓うのだったーー。
果たして三ツ星は手に入るのか。そして友人たちとの仲は? 苦難を乗り越え成長していくさくらの姿に、感動の声続々。とっても甘くて、でもちょっとしょっぱい青春スイーツ小説。
【編集担当からのおすすめ情報】
デビュー作にもかかわらず、書店員さんの圧倒的支持を受けた『殻割る音』のさくらが帰ってきた!中学校に進学し広い世界に触れ、彼女の悩みは尽きません。しかし持ち前の負けん気で信じる道を貫く姿のすがすがしいこと!ラストシーンは、涙なみだ……。
もちろん、本作からでも楽しめます。ひたむきな少女の成長を見守りましょう。