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タイトル |
LOVE DOLL×SHINOYAMA KISHIN(ラブドール シノヤマキシン) |
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篠山紀信によるラブドールの決定的写真集
「ラブドール」は、かつてダッチ・ワイフと称され、男性の愛玩用として誕生しましたが、東京藝術大学大学院を修了したスタッフを擁するオリエント工業が造形する最新の「ラブドール」は、世界最高水準の技術、芸術性をもって独自の進化を遂げ、そのクオリティが極めて高く評価されています。その世界的にも稀有な現代アート作品「ラブドール」と出逢った篠山紀信が独特な視線で見つめ、捉え、かつてない「ラブドールの世界」を生み出しました。夢とうつつ。ドールと人間。生と死とは。観る人の感性を静かにかき乱す「人間の現在」を問う問題作です。
さらに「ラブドール」に造詣の深い美術史家の山下裕二氏による解説「『ヒトガタ』の日本美術史」には、日本における「造形」と「ラブドール」の美術史的意義が詳述されています。
〈篠山紀信が撮るラブドールは、この写真集で、まさに生身の女性と見まがうほどの画像として読者に提示される。多くの読者は、「工業製品」が「アート作品」を凌駕するほどのクオリティーを獲得していることに驚嘆されるに違いない。〉
(美術史家・明治学院大学教授/山下裕二氏「『ヒトガタ』の日本美術史」より)
【編集担当からのおすすめ情報】
レディガガが自分に模したラブドールをミュージックビデオに出演させ、写真家・杉本博司が展覧会に出品し、是枝裕和監督が映画の主題として取り上げ、弘兼憲史がマンガに描き、作家・高橋源一郎、桜木紫乃、都築響一、みうらじゅんらが絶賛、言及するラブドールの世界。そのラブドールの世界に魅入られた篠山紀信が、半年に亘って全5回のロケを慣行し、今回の写真集が誕生しました。装幀はY.M.O.などのアートワークで知られる奥村靫正氏。想像を絶する体験を写真集で堪能できます。