ママ。もう僕は、迷わない。
「あの山に行ご」--
真夜中に突然現れたしげるは、そう言いながら静一を誘(ルビ:いざな)った。
静一が連れて行かれたのは、かつて静一が幼い頃にママから突き落とされた
町の高台だった。
「ママがよんでるよ」
しげるが放つ言葉が、静一の深淵に潜んでいたママを呼び起こす。
ママに対する激情を吐露する静一。
しかし、静一は再びママに取り込まれてゆく…
そして導き出したひとつの”答え”が、静一を衝撃の行動に!?
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