|
タイトル |
ビショップ氏殺人事件(ビショップシサツジンジケン) |
|
作家・曽野綾子の知られざる真価を示す、ミステリ作品集。殺人、犯罪、事件を題材とし、犯人捜しの要素を含みつつも、人間心理、人生や運命の綾、明暗を描こうとしている点に特徴。いずれも一九六〇年前後に集中的に書かれた作品群である。表題作は、『宝石』誌の編集に携わった江戸川乱歩がみずから依頼した経緯があり、しかも本格物。乱歩は本作を掲載できたことを「いささか自慢していいのではないかと思っている」と自讃している。
(収録作品)
ビショップ氏殺人事件
華やかな手
消えない航跡
競売
人生の定年
佳人薄命