西洋美術の歴史　全8巻 歴史を知れば美術はもっと面白い。 見るだけではない、読む愉しみ。 　西洋美術を扱った全集は、これまでに様々刊行されてきましたが、主にヴィジュアルを重視した 大判の画集であり、図版を主に作品解説が従として付されるものでした。 このたびのシリーズは、日本語の本としてはこれまでになかった、テキストを主とする西洋美術の 通史です。芸術作品が生まれたその時代の政治、経済、社会的背景などを読み解き、当時の人々は どのように作品を見ていたのか、同時代のまなざしに迫ることで、作品の見え方が大きく変わりま す。 　8冊で古代ギリシアから現代までを一望できる一方、各巻ごとに必要となる用語の知識をわかり やすく説明するなど、どの巻から読んでも愉しめるようになっています。人名・作品名索引を利用 して必要箇所を参照する使い方もできます。 　現在第一線で活躍する執筆者陣が、これまで記述の少なかった地域や時代にも言及し、最新の着 目点を紹介します。作品解説にとどまらない「読んで愉しむ」美術の歴史です。 ◆各巻概要 編集委員：小佐野重利・小池寿子・三浦篤 第1巻　古代　ギリシアとローマ、美の曙光（芳賀京子／芳賀満著） 第2巻　中世1　キリスト教美術の誕生とビザンティン世界（加藤磨珠枝／益田朋幸著） 第3巻　中世2　ロマネスクとゴシックの宇宙（木俣元一／小池寿子著） 第4巻　ルネサンス1　百花繚乱のイタリア、新たな精神と新たな表現（小佐野重利／京谷啓徳／水野千依著） 第5巻　ルネサンス2　北方の覚醒、自意識と自然表現（秋山聰／小佐野重利／北澤洋子／小池寿子／小林典子著） 第6巻　17〜18世紀　バロックからロココへ、華麗なる展開（大野芳材／中村俊春／宮下規久朗／望月典子著） 第7巻　19世紀　近代美術の誕生、ロマン派から印象派へ（尾関幸／陳岡めぐみ／三浦篤著） 第8巻　20世紀　越境する現代美術（井口壽乃／田中正之／村上博哉著）