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タイトル |
間合い(2)(チノセイタイガクノボウケン ギブソンノケイショウ マアイ) |
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日本の伝統的な芸術や芸能、武道の分野のなかで重要な役割を担い、日本の文化全般にとって美学的で哲学的な原理として長く論じられてきた間(ま、あいだ、あわい)や間合いについて生態学的現象学の視点からそのダイナミズムを明らかにする。
序:間と間合いとは何か
第1章 生態学的現象学とは何か
1 現象学の目的
2 志向性とアフォーダンス
3 社会的アフォーダンスと間合い
4 促進行為場と充たされざる意味
5 共鳴(レゾナンス)としての知覚
第2章 技と型、その音楽的本質
1 技術の二つの実現:身体とテクノロジー
2 三枝博音の技術論
3 源了圓の型の理論
4 型はどれほど重要なのか:剣道における型
5 能楽における型
6 宇宙の流れ、バシュラールの持続批判
第3章 間合いとリズム
1 世阿弥における間=「せぬ隙」
2 能の時間性
3 間合いと臨床心理
4 間合いと活人剣(かつにんけん)
5 剣のリズム
6 拍子とリズムの哲学
第4章 花と離見の見
1 「秘するが花」
2 離見の見とは何か
3 「不及目の身所」を見る
4 役地と離見の見の同型性
5 呪言と幽霊の主体化
6 バフチンの腹話性とシテ地
7 再び、離見の見とは何か
8 物乞いとしての無心
第5章 流体としての身体
1 身体のリズム、宇宙のリズム
2 リズムは意志の自由に反するか
3 環境に浸る
4 植物の魂
5 草木成仏
6 海、宇宙の体液
第6章 間合いとアフォーダンス
1 庭園を歩く
2 環境と自己についての気象学的・海流学的アプローチ
3 二人称の根源性
4 促進行為場としての間合い