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タイトル |
アメリカ政治の地殻変動(アメリカセイジノチカクヘンドウ) |
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トランプ時代に分断を深めたアメリカはどこへ向かおうとしているのか。分断を乗り越えられるのか。分極化を軸に、制度やアクター、政治的インフラストラクチャー、政策に焦点を当てて、左右のポピュリズムの台頭に揺れるアメリカ政治の変化を読み解く。
序 論 現代アメリカ政治の地殻変動ーー二大政党主流派連合の変容(久保文明)
第1部 政治制度の変容
第1章 権力分立ーーなぜ大統領は「行政権」を持たないか(岡山 裕)
第2章 大統領制ーー分極化の進展と議会を迂回する大統領(梅川 健)
第3章 連邦議会ーー福祉国家と政党の変容(平松彩子)
第4章 官僚制ーー行政統制としての官僚制改革(菅原和行)
第5章 連邦制ーー連結される連邦と州の政治(梅川葉菜)
第2部 アクターをめぐる変化
第6章 女性ーー連邦議会における女性議員数増加の意味(中林美恵子)
第7章 黒人ーーブラック・ライブズ・マター運動からみる人種状況(荒木圭子)
第8章 宗教ーー世俗化の進行と党派対立の行方(飯田連太郎)
第9章 選挙ーーキャンペーン戦略の変遷と新技術をめぐる課題(渡辺将人)
第3部 政治的インフラストラクチャーの変容
第10章 シンクタンクーー政策エリートの変容(宮田智之)
第11章 労働組合ーー法的権利をめぐる党派対立の激化(松井孝太)
第12章 メディアーー「メディアの分極化」の出口はあるのか(前嶋和弘)
第13章 ソーシャルメディアーー保守派に広まる新たなリベラル・バイアス批判(清原聖子)
第4部 政策的対立軸の変化
第14章 移民ーートランプ政権期の分断を乗り越えることは可能か(西山隆行)
第15章 警察ーー分極化と「警察の軍隊化」の政治争点化(西川 賢)
第16章 医療ーー皆保険をめぐる政策的収斂と政治的分極化(山岸敬和)
第17章 エネルギー/環境ーー安全保障から持続可能性、そして公正へ(杉野綾子)
第18章 日米関係ーー同盟をめぐる世論と政治エリート(小濱祥子)
第19章 米中関係ーー三つの外交エリート勢力の「反中コンセンサス」と二つの国際主義(森 聡)
第5部 分極化の先に
第20章 政治教育ーートランプ以降の公民教育と民主主義(山脇岳志)
第21章 中道派ーーニュー・デモクラット/「第三の道」とその後(新田紀子)
第22章 思想ーートランプ後のイデオロギー状況(中山俊宏)