古くから日本にいる馬ーー在来馬.人とともに生きてきたかれらは,これまでどのような道を歩み,これからどこへ行こうとしているのか.日本の在来馬の保存と活用に情熱を注いできた執筆者たちが,かれらの過去・現在・未来,そして生きざまに迫り,新しい馬と人の関係を考える.
序 章 在来馬とはなにか(近藤誠司)
第1章 在来馬の遺伝的背景(戸崎晃明)
第2章 北海道和種馬ーー近代・現代の北海道を支えてきた馬(白井興一)
第3章 木曽馬ーー歴史と文化に育まれる馬たち(中川 剛)
第4章 御崎馬ーー家畜をやめた現代の半野生馬(秋田 優)
第5章 対州馬ーー島の暮らしを支えた優しい馬たち(豊田稔房・吉原知子)
第6章 野間馬ーー日本最小の在来馬(橋口 勉)
第7章 トカラ馬ーー孤高に生きる(岡本 新)
第8章 宮古馬ーー琉球王府を支えた馬(長濱幸男)
第9章 与那国馬ーー最西端にいる馬と人(高須正規)
第10章 在来馬の運動能力ーーほんとうにタフなのか(松浦晶央)
第11章 在来馬の栄養特性ーー粗食に耐えられるか(河合正人)
終 章 在来馬の未来(近藤誠司)
あとがき(近藤誠司)