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タイトル |
『百人一首』 11月(ヒャクニンイッシュ) |
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100の和歌に込められた日本人の心を、現代的な解釈でたのしむ!
勅撰和歌集の中から百人の異なる歌人の歌を一首ずつ収めた『百人一首』。『百人一首』に収められた歌は飛鳥時代の天智天皇のものから鎌倉時代の順徳天皇のものまで、約500年間にわたっており、それらが年代順に並べられています。
『百人一首』の撰者は、平安時代末期から鎌倉時代にかけての歌人・藤原定家とされてきましたが、近年の研究では、彼が選んだのは百一首からなる『百人秀歌』というもので、『百人一首』はその改訂版だともいわれています。『百人一首』は和歌の入門書として普及し、江戸時代にはかるた遊びとなり、現在まで親しまれています。最も広まり定着した古典の一つと言えるでしょう。今回は『百人一首』を大きく4つのポイントから捉えていきます。
第1回では『百人一首』の特殊性について、西洋の詩との比較や『百人一首』を取り巻く様々な謎も取り上げながら考えてみます。第2回は古典入門として、和歌とは何か、詩とはどう違うのかを考察し、創作のテクニックについてもご紹介します。第3回では、『百人一首』が日本文化の中でこれほどまでに広く浸透し、日本人のDNAの一部となるに至った理由のひとつである『百人一首』の「リメイク(再創造)」の例をご紹介します。第4回では、これからの千年という視点で『百人一首』について考えます。次世代への継承や、受け継いでいくための活動として、世界に広める試みなどをご紹介します。各回の最後には、講師による『百人一首』歌の英訳・超訳(現代語アレンジ)も収載。より現代的な理解を模索します。