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タイトル |
椎名林檎論 乱調の音楽(シイナリンゴロン ランチョウノオンガク) |
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「文學界」掲載時から大きな話題を呼んだ連載が書籍化!
デビューから約20年。
椎名林檎は、日本の音楽界にとって常に大きな存在であり続けている。
しかしながら、彼女に関する評論はあまりに乏しかった。
椎名林檎のファースト・アルバム『無罪モラトリアム』から
東京事変の最新アルバム『音楽』まで。
その規格外の才能を、歌詞・和音・構成・歌唱・意匠から統合的に論じる。
椎名林檎の音楽を「演奏」するように批評し、その音楽の本質に迫る。
《目次》
序章 全てを読み込む音楽批評
第1章 現在進行形の衝動ーー『無罪モラトリアム』の衝撃(インパクト)
第2章 宙吊り(サスペンス)と緊張感(テンション) --『勝訴ストリップ』と分裂
第3章 新宿系自作自演屋ーー平成の偶像(アイコン)と愛好家(ファン)
第4章 音楽を魅せるーー椎名林檎の映像美学
第5章 ロックファンとの別離ーー擬古典派の『加爾基(カルキ) 精液(ザーメン) 栗ノ花(クリノハナ)』
第6章 豪雨の最中の旗揚げーー東京事変という『教育』機関
第7章 楽団(バンド)を再起動(リブート)するーー『大人(アダルト)』の事変サウンド
第8章 座長など要らないーー『娯楽(バラエテイ)』の規格外の音像
第9章 鎧を脱ぎ捨てることーー未来志向の『三文ゴシップ』
第10章 フィジカルな限界の先ーー前衛的(アヴァンギャルド)でポップな実験作『スポーツ』
第11章 溶けあう才能ーー千秋楽の『大発見』
第12章 目抜き通りを歩くーー逆襲(リベンジ)する『日出処』
第13章 本物(モノホン)と協働(コラボ)するーー客演で連帯する『三毒史』
第14章 自由と食べることーー『音楽』を再生(リプレイ)する東京事変
終章 全てを呑み込む椎名林檎