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タイトル |
天神さんが晴れなら(テンジンサンガハレナラ) |
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小さな出来事が積み重なって月日は過ぎ、我々の日常は歴史になる。
その一隅に今、私は短い尻尾を揺らして暮らしているーー
歴史、食、旅、芸術、そして物語を紡ぐ……
直木賞作家が日常の風景を綴ったエッセイ集。
きっと多くの人を虜にし続けてきた千年の都に、私自身もすでに搦め捕られているのであろう。
そんな華やかな檻を愛おしく、また時に苛立たしく感じながら、私は今日も山に囲まれたこの町に暮らす。
(本文より)
『京都はんなり暮し』から15年ぶり、
作家デビュー後は初となる澤田瞳子氏のエッセイ集。
生まれ育ち、今も暮らす京都。食を楽しみ、旅に心惹かれ、
美術・芸術を愛し、遊休の歴史に思いを馳せる。
そして、それらすべてのことが物語を紡ぐ糧となる。
「知らないことを知るのが大好き」という著者が出会ったさまざまな出来事をウィット溢れる文章で描く。
【目次】
京都に暮らす
日々の糧
まだ見ぬ空を追いかけて
出会いの時
きらめきへの誘い
歴史の旅へ
ただ、書く