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タイトル |
公儀鬼役御膳帳 〈新装版〉(コウギオニヤクゴゼンチョウシンソウバン) |
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鬼役とは、即ち、毒味役のこと。
若き隼之助、市井に紛れ、精進の日々。
木藤家のお役目は御膳奉行。将軍が食する前に
料理の味見をして、毒が盛られることを未然に防
ぐ、言わば毒味役である。またの名を、鬼役。し
かし、当主・多聞の妾腹の子・隼之助は、訳あっ
て町人として市井に暮らしていた。不満を抱えつ
つも、お節介な年寄りや友人たちのおかげで長屋
暮らしにも慣れてきた矢先に、父の命令が。塩問
屋の山科屋に奉公することとなった……。
目 次
第一章 鬼の舌
第二章 外れ公事
第三章 膳合
第四章 鼈女
第五章 雪の花
第六章 塩を制する者
第七章 老馬の智
あとがき