社会が安定し文化が花開く近世。近世独自の身分階層の下にどのような語彙が使われていたのかを資料から探る。〔内容〕浮世草子,浄瑠璃,歌舞伎,洒落本,滑稽本,人情本,俳諧・川柳・狂歌,談義本,節用集,読本,蘭学資料,英学資料,唐話資料
序 近世の語彙への誘い (小野正弘)
第1部 武士・農民・職人・商人のことば
1. 浮世草子の語彙 (平林香織)
2. 浄瑠璃の語彙 (矢島正浩)
3. 歌舞伎の語彙 (中里理子)
第2部 男性のことばと女性のことば
4. 洒落本の語彙 (園田博文)
5. 滑稽本の語彙 (鶴橋俊宏)
6. 人情本の命令語彙 (広瀬満希子)
第3部 近世知識人のことば
7. 俳諧・川柳・狂歌の語彙 (神戸和昭)
8. 談義本の語彙 (村上雅孝)
9. 節用集と語彙 (佐藤貴裕)
10. 読本の語彙 (半田真由美)
第4部 外国語との接触によることば
11. 蘭学資料の語彙 (櫻井豪人)
12. 英学資料による語彙研究の視点 (飛田良文)
13. 唐話資料の語彙 (萩原義雄)