好評をもって迎えられた『厳格対位法ーーパリ音楽院の方式による』に続き、フーガ書法を、著者がパリ国立高等音楽院で学んだ方法で手引きする。現代の作曲家による書き下ろしの新刊であるフーガのテキストが市場に出るのは数十年ぶり。作曲科(志望)学生以外の読者にも取り組みやすいよう、2声、3声フーガを学ぶ章を設けた(第3章)。最初から第4章の4声フーガから始めてもよい。第5章(学習フーガのいろいろな作例)、第6章(バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューマン、フランク、ラヴェルの様式で書かれたフーガ)ではお手本にふさわしい豊富な作例を掲載。第1章ではバッハを頂点とするフーガの歴史、第2章では「なぜ学習フーガが有効か」(作曲科学生以外にも)について触れる。フランス、日本の代表的な作曲家の主唱を集めた主唱集も役立つ。
はじめに
学習の進め方
楽譜に使われている語
第1章 フーガについて
第2章 学習フーガの効用
第3章 簡単な2声及び3声フーガを書く
第4章 4声体の学習フーガ
第5章 フーガのさまざまな形式
第6章 フーガのさまざまな様式
p.22 〜 p.23の主唱に対する調的答唱と真正追拍の組み合わせ
主唱集
おわりに