マーラーの姪であり、ヴァイオリニストであったアルマ・ロゼ。ウィーン・フィルのコンサートマスターを父に持つ彼女は、「ウィーンナー・ワルツ女性アンサンブル」という女性だけの楽団を結成。だがナチスによってアウシュヴィッツに収監される。しかしそこでも女性だけの音楽隊の指揮者として活躍するが、希望が見え始めた矢先、何者かに毒を盛られたのか、37歳という若さで急死してしまう。
当時の貴重な証言と写真をもとに、時代を駆け抜けたアルマ・ロゼの短い生涯に思いを馳せる。特に女性に読んでいただきたい、極上のノンフィクション。
はじめに
第一部 ウィーン
1 ヴァイオリニスト
2 結婚
3 ワルツの指揮者
4 ウィーン脱出
5 オランダで
第二部 アウシュヴィッツ
6 逃避行と逮捕
7 アウシュヴィッツ強制収容所
8 「アルマ夫人」と呼ばれて
9 何があったのか
10 残照
おわりに
添付資料1
添付資料2
参考文献