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タイトル |
シベリウス 交響曲第4番 イ短調 作品63(シベリウスコウキョウキョクダイヨンバンイタンチョウサクヒンロクジュウサン) |
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「シベリウス:交響曲第4番」の国内初出版となるミニチュア・スコア。昨年刊行された『シベリウス新全集』版を参考に、最新資料を反映して制作したオリジナル版。楽曲解説はシベリウス研究の権威、神部智氏。病を患ったことにより死を意識するようになった時期の作品(1911年作曲)で、暗闇の中からわずかな光を追い求めるような、シベリウスの作品中でも思索的な雰囲気の濃い作風となっている。第1番や第2番に比べると一般的な人気度は低いが、専門家やコアな音楽ファンの間では評価が高く、「シベリウスの最高傑作であり、作曲者自身も強いこだわりを持っていた交響曲」(神部氏)とされている。既に4曲の交響曲を出版している音楽之友社が刊行することは大きな意義がある。新全集版は現在大型スコアのみで、スタディ・スコアは未出版なので、版にこだわる専門家や演奏家、アマオケ奏者、シベリウス・ファンを中心とした音楽ファンからは歓迎されるだろう。
楽曲解説 神部 智
第1楽章 テンポ・モルト・モデラート、クワジ・アダージョ、イ短調、4/4拍子
第2楽章 アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ、ヘ長調、3/4拍子
第3楽章 イル・テンポ・ラルゴ、嬰ハ短調、4/4拍子
第4楽章 アレグロ、イ長調、2/2拍子