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タイトル |
半導体ビジネスの覇者 TSMCはなぜ世界一になれたのか?(ハンドウタイビジネスノハシャティエスエムシーハナゼセカイイチニナレタノカ) |
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TSMCはどうやってインテル、サムスン電子を追い抜き世界一になれたのか?
「護国(国を守る)」のためには、現代の先進国が日常生活や産業、国防などで不可欠な技術を保有していることが欠かせない。(中略)もしそのサプライチェーンが途絶えたら、日常生活や産業に大きな影響が及ぶだけでなく、大国の国防や軍事のための高度な武器が機能しなくなるかもしれない。大国は重要なリソースが途切れないようにするため、当然、その保護に力を入れる。この観点から見ると、TSMCの状況は「護国」の条件に合致している。(中略)30年以上にわたり磨き上げた高い生産技術を有する製造チームが、あらゆる分野で必要とされる半導体を全世界に供給する。そう考えると、TSMCは世界で唯一無二の存在であり、「神山」といえるのではないだろうか。(本書『序文』より)
ここ数年で、TSMC(台湾積体電路製造)は、世界各国の政府や企業、メディアの注目を集めるようになった。その一挙一動は、世界の主要産業のサプライチェーンを安定的に運営できるかどうかにも影響を及ぼす。本書では、TSMCの強みはどこか、なぜそれほど強いのか、競合他社がなぜこの先10年間でTSMCに勝つことが難しいのか、その理由を明らかにする。
序文
日本の読者の皆さんへ
第1章 護国神山、TSMC
第2章 TSMC誕生の歴史
第3章 モリス・チャンとは何者か
第4章 TSMCの七つの競争優位性
第5章 TSMCの技術開発秘話
第6章 今後10年を展望する
解説 経済安全保障時代にTSMCは台湾の「護国神山」になれるか?
鈴木一人(東京大学公共政策大学院教授)